昨年度は連絡不備で案内差し上げられず、群馬浄青にも埼浄青会員の皆様にもご迷惑をお掛け致しましたことを、今一度お詫び申し上げます。私も参加できず、今年は必ず参加しようと意気込んで当日を迎えましたが、雨天が続いていたため、登山は中止となってしまいました。残念でしたが、仕方ありません。関東各地から約30名が参加しており、一昨年同様に慰霊の園において慰霊法要を修しました。今年は事故後30回忌を迎える年にあたり、展示棟が新しく建て替えられておりました。法要後に見学させていただくと、CG再現映像による解説等が増設されていて、資料閲覧と共に事故状況を知ることができるように改められていましたので、以前に参加された方も再び参加してみてはいかがでしょうか。実物の遺品も20点ほど展示されており、事故の衝撃の大きさも目の当たりに感じられるものでした。遺品展示の前にて気分が悪くなる方が多いそうで、係りの方からお経を称えて供養してほしいと依頼があったために、再び遺品の前で略式法要を皆で行いました。慰霊登山が中止となってしまったため、群馬浄青からその後の予定として、富岡製糸場見学と、そこで働いていた工女の墓地がある浄土宗の龍光寺様参拝を提案されたため、参加させていただきました。工女たちは9歳から41歳と若くして亡くなっており、殆どが20代であることに驚きました。親元が遠方で帰すことができなかったために、仲間同士でお金を出し合って墓石を建てたという話を聞き、当時を支えた方たちの苦悩を知ることができました。

今回はこのような方法にて開催されましたが、登山が出来なかった事はやはり悔やまれます。来年もまた参加させていただきます。

(浄泉寺 峯山篤雄上人感想)